自然音とスローテンポのインストルメンタル・ミュージックで、心からリフレッシュしましょう。
そよかぜに吹かれて心を潤そう
監修/解説:富田 隆(駒沢女子大学教授 心理学者)
あなたは最近「そよかぜ」に吹かれたことがありますか?
もちろん今でも「そよかぜ」は吹いています。しかし、それを感じることができるかどうかは、個人の能力にかかっているのです。ですから、「そよかぜ」を感じることのできない人にとって、それはまったく存在しないも同じこと・・・。その人たちは、そよかぜの吹かない世界に住んでいるのです。
心地よく爽快な「そよかぜ」。これを楽しむためには、私たちの心の側にも、ある種のゆとりと、爽やかさを受け止められるだけの精神状態とが必要です。暗く落ち込んだ気分や、イライラと焦っているような精神状態では、たとえそよかぜが吹いていても、それに気づくことすらないでしょう。
心理学的には、「そよかぜ」は「生命の息吹」や「精神」を象徴しています。神話的に表現するなら、冷たい物質の中に染み込み、浸透した息吹は、やがてそこに精神を生み出します。ですから、もしも誰かの心が疲れ、石のように重くなり、生命力を失っているとしても、そこに神々の息吹が吹きかけられることで、心の傷は癒され、再び生命力が蘇ってくるはずです。
「そよかぜ」、それはまた、新たな「変化」の兆しでもあるのです。一陣の涼風が、澱み停滞した世界に新鮮で爽やかな空気を送り込み、世界は再び活力を取り戻します。ですから、さまざまな局面で行き詰まりを見せている現代社会は、これまでになくそよかぜを必要としているのでしょう。
しかし、待っているだけではそよかぜは吹きません。まず、最初の第一歩となるのは私たちの心です。私たちの感性がそよかぜを受け止めることができるようになり、そして、私たちの心の中に気持ち良くそよかぜが吹くようになれば、それはやがて、世界の隅々まで生命の息吹をまき散らし、希望の芽を潤すことになるのです。
このCDは、「そよかぜ」をテーマとして曲作りをしているだけでなく、「そよかぜを受け止める」ことができるように、私たちの心の状態をチューニングするように、さまざまな機能を備えています。ごくごく気楽に、このCDを楽しむうちに、あなたの心理状態は「そよかぜを楽しめる」感性のレベルへとシフトしていくはずです。
さあ、あなたも「そよかぜ」に吹かれて、心の大地を潤しましょう。